馬刺しとプリン体の関係とは?痛風の可能性も!

痛風といえば、一昔前まで「贅沢病」と言われていましたが、これは当時高級品だったお肉や魚介類、お酒などを日常的に摂取していた方々を中心に発症していたため、このような俗称が付いたと考えられています。
21世紀になり、たいへん豊かになった日本では、お肉や魚介類、お酒などはコンビニやスーパー、デパートなどで気軽に購入することができるようになり、食事も魚や野菜中心の和食から肉類中心の欧米食へと移り変わったことで、今まで贅沢病と称された痛風は、誰でも発症する病気となりました。
痛風の原因は、主に遺伝子を構成するプリン体と呼ばれる物質が大会で尿酸に代謝される際、何かしらの原因で体外へと排出されず、血中尿酸値が高くなることで高尿酸血症を発症したことで急性関節炎などが引き起こっていると言われています。
しかもこのプリン体という物質は、牛肉や豚肉だけではなく、馬刺しなどの馬肉にもたっぷり含まれていることをご存知でしたか。
今回は馬刺しとプリン体の関係についてご紹介します。
馬刺しとプリン体の関係

高たんぱくで低カロリーな馬刺しは、健康や美容に気を遣っている方やダイエット中の方などから絶大な人気を誇るお肉ですが、なんと馬刺し100gあたりおよそ60mg~150mgものプリン体が含まれていたのです。
この含有量は、牛肉や豚肉に匹敵するため、低たんぱくで低カロリーだからといって食べ過ぎてしまうと尿酸値が上昇し、痛風を発症する可能性があります。
では、プリン体は1日にどのくらい摂取しても良いのでしょうか。
日本痛風・核酸代謝学会が作成したガイドラインによると、1日に400mgを目安にプリン体を摂取することが望ましいとありますので、100gあたり200mg以上プリン体を含有している鶏レバー・豚レバー・牛レバー・カツオ・アジや秋刀魚の干物・白子などを食べ過ぎないように気を付けましょう。
ただ、摂取したプリン体が尿酸になるのは、摂取量のおよそ20%ほどですので、100gあたり200mg以上のプリン体を含む食べ物を全く食べてはいけないというわけではありませんのでご安心ください。
もし、プリン体を摂り過ぎてしまった場合は、尿の中性化に有効なアルカリ性食品を摂取したり、尿酸の尿中飽和度を減少させるために積極的に水分を摂るように心掛けましょう。
まとめ
今回は馬刺しとプリン体の関係についてご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。痛風にならないためには、プリン体の摂取量ばかりに目を配るのではなく、こまめに体重を測定し、肥満にならないように気を付けることが大切です。
肥満は痛風の原因となる可能性を秘めておりますので、この機会に1度生活習慣を見直し、栄養バランスの整った食事を摂るように努めてゆきましょう。